当時合気道の師範でもある先生の所で
お世話になっていました。
研修中も子供ながらに心臓を患って
病院通いが背景があったので、できる
限り患者さんの気持ちに寄り添う
意図でコミュニケーションしていました。
もちろん今でもその気持ちは変わりません。
病院通いしていて、子供心に
「様子みましょう。」
だけ言われても具体性がないので、
今の自分の状況もさることながら
”どう”だったら問題なくて
〇〇だったら危険だから
直ぐに何らかの対処するなど
???の繰り返しに不安を
感じていたものです。
研修中の私には患者様からすると
大先生ではない分、似たような
不安がある時にコッソリ聞いて
もらえるよう依頼がありました。
そして様子をみると言っても、
出来る限り具体的に言語化する
ように自分なりにトレーニング
していました。
その甲斐あってか、患者さんや
お隣の飲食店の大将にも気軽に
声をかけてもらえるようになり、
バイタリティが湧いていました。
ただ・・
ある時、大相撲の千秋楽の
テレビ中継を患者さんと先輩たちで
見ていて盛り上がっていた時に
つい私もチラッと見たことがありました。
そこに居合わせた人が全員テレビに
注目していたと思っていたら、
お隣の飲食店の大将だけは違っていました。
いつも食べに行くと大盛りにしてくれたり、
元気づけてくれたり、とても親しく
してくれたのです。
でもその時は小声ではありましたが・・
「見習いっていってもテレビかよ・・。」
って微かに聞こえた気がしました。
思わず”ハっ”と我に返って大将を見ると
目線を逸らされてしまいました・・。
直接施術をしていたわけではありませんが、
呆れた様子でした・・。
取るに足らないことなのかもしれませんが、
その時の自分は「あ~やっちゃった・・」
と、強く思い、いまだに忘れられない
エピソードとなっています。
その後大将は何事もなく接してくれましたが、
心の中では反省の念が強く
自己弁護ではあるけれどもその想いを伝へ、
今後の在り方を宣言しないとおさまりが
つかない状態でした。
結果、軽く笑い飛ばされましたが、
しばらくは緊張が続き顔が強張っている
ことを指摘され更に緊張したことが
今でも思い出されます。
これからは、若手を育てる立場として
初心を忘れずに前進しようと思います。